君塚清、埖名無し、細越洋子
『0℃の部屋』
2024/01/10 – 01/14
WEST 1-B
武蔵野美術大学油絵学科の3人作家さんによる展示です。
同じ予備校出身の3人がお互いに刺激されながら切磋琢磨して描いた三人展となっています。
君塚清葉さん(Instagram:@saaaaaha_fine)
日常の風景を切り取り油絵で表現している君塚さん。普段、何気なく通りすぎてしまう風景の美しいと感じる一瞬を切り取り作品にしています。
床屋が好きでよく写真に撮っているそうで、写真一枚目は横浜中華街にある床屋の大きくどっしりと構えたサインポールがかっこよく目に止まり、モデルにした作品だそうです。2枚目は受験期に描いた作品で、アパートを想定しておりマチエールや色味からはおどろおどろしい雰囲気を感じられる作品となっていました。3枚目も想定の風景画の作品で、廃れた商店街をイメージして制作したそうです。どの作品も光が綺麗でデッサン力も高く、美しい世界観に引き込まれる展示でした。
埖名無しさん(Twitter:@4_less__)
こちらも油絵の作品で、少女をモチーフにした作品を展示している埖名無しさんの作品です。少女という概念自体が好きだそうで、思春期の不安定さや揺らぎを表した表現を行っていて、移り変わりをイメージした描き方が素敵な作品となっています。写真3枚目の作品は遠目で見た作品全体の印象も美しいですが、近くで見ると少女が敷き詰められており、描いていく際の工夫や大変さが伺える作品になっていました。
細越洋子さん(Instagram : @yo_763_07)
こちらは木炭による絵画を展示している作品の展示を行っている細越洋子さんです。物を見る視点やモチーフの切り取り方を大事にしているそうで、今回の展示では聞いた曲(クリスタルの恋人たち/Grover Washington Jr.)から連想したモチーフを描いていったそうです。作家さんが持つ唯一の視点から生まれた作品は、一体これは何のどこの要素を描いている作品なんだと考えさせられる作品になっていました。
どの作品もとても素敵で完成度の高い作品ばかりで、さすがは現役の武蔵美油画科の学生さんの作品だなと感じました。浪人期からお互いに刺激し高め合い、大学に入学し一年が経過して開催された三人展からは受験期から大学までの内容が詰まった素敵な展示になっていました。これから三人の作家さんがどんなふうに活躍していくのかが楽しみになりますね。展示は1月14日、日曜日まで開催中です!ぜひ足を運びに来てください!
作家紹介
君塚清葉さん Instagram:@saaaaaha_fine
埖名無しさん Twitter:@4_less__
細越洋子さん Instagram : @yo_763_07
[使用スペース WEST 1-B]
Staff matsuryu