芳賀ヴァネッサ 『Agathos and Kakos』
2026/07/27 – 07/29
[WEST 1-D]

変化の瞬間を写し出す18の風景

ヴァネッサ芳賀 写真作品紹介

原宿・デザインフェスタギャラリーでは、ヴァネッサ芳賀による写真作品を展示しています。
本展示では、全18点の写真作品を通して、現代社会の変化とその中にある美しさを静かに問いかけます。


変化し続ける世界を捉える視点

本作のテーマは「アガトスとカコス(善と悪)」。人口の増加や近代化により、社会や文化は絶えず変化し続けています。
その変化は、必ずしも一方向ではなく、良い面と同時に複雑さも内包しています。

ヴァネッサ芳賀は、そうした**“変化の途中にある瞬間”**に焦点を当て、写真として切り取ります。

それは完成された風景ではなく、
どこか移ろいの途中にある、不安定でありながらも美しい一瞬です。


風景の中に浮かび上がる「シルエット」と「陰影」

今回のラインアップは、風景写真が中心

しかし単なる景色の記録ではなく、
光と影によって構成された印象的なビジュアルが特徴です。

特に目を引くのは、

  • 強いコントラストによって浮かび上がるシルエット
  • 光の角度によって表情を変える陰影
  • 被写体の輪郭が曖昧になる瞬間

といった、視覚的な“余白”や“曖昧さ”

見る人によって解釈が変わる余地を残しながら、
自然・人間・文化のつながりを静かに語りかけてきます。


多文化の中で育まれた感性

ヴァネッサ芳賀は、カリフォルニア生まれ。
台湾系アメリカ人の母と日系アメリカ人の父を持ち、現在は日本で活動しています。

多文化的な環境の中で育った彼女は、
常に「異なるものが交わる瞬間」に興味を持ってきました。

その視点は作品にも色濃く表れており、

  • 異なる価値観の共存
  • 境界の曖昧さ
  • 変化の中にある美しさ

といったテーマが、写真の中に自然に溶け込んでいます。


変わり続けるからこそ見える美しさ

この展示が伝えているのは、
「完成された美しさ」ではなく、変化の中にある美しさです。

社会も文化も、そして私たち自身も、常に変化の途中にあります。
その不確かさの中にこそ、独自の価値や魅力が存在しているのかもしれません。

18枚の風景を通して、
あなた自身の「アガトスとカコス」をぜひ感じてみてください。