あわあわ
2026/03/20 – 03/22
[EAST 203]

抽象画家、やまがみまほさんの個展が開催です。
様々な感情を乗せて流れる鮮やかな色とその余白。
展示の様子をご紹介いたします。

生きることについてだったり、生活している中で感じたことや思っていることを作品に落とし込むまほさん。
以前から当館で展示をしていただいていますが、まほさんといえば風のように流れてゆく筆使いが印象的。

本展示と同タイトルでもあるこちらの「あわあわ」は、愛らしい桃色を背景に、情熱的な赤と青が重なります。
穏やかな雰囲気がありつつも、血液がどくどくと流れているようにも見え、その表現にドキッとさせられました。

連作は、全体を観て一つの作品のようでもあり、1点1点を見ると微かに感情が変化しているようでもあり。
「旅立ってゆけますように」というタイトルには優しい祈りが込められているように感じ、深い青色は心にそっと寄り添ってくれる安心感があります。

限られた色数で、どこまでも深く続いていくような色の重なり。
何も考えずにジッと見つめていたくなります。

展示会場のところどころには、原画作品の付近にパステルカラーのリボンが均等に整列しています。
リボンはまほさんの大学時代の作品からオマージュしたものだそう。
結ばれたり、離れたり、同じ形のようで全く同じにはならなくて。それは人との繋がりや人間ひとりひとりの個性を表されているようにも見えます。

編み物の作品もございました。
まほさんはもともと編み物がお好きだそうで、新しい試みとして挑戦された作品とのこと。
「糸は人間みたいと思って。生きていく中で自由に形を作っていくところが人間が生きていくことに似ている」と、制作のきっかけを話していただきました。
生きることについて制作を続けるまほさんならではの着眼点だなと感じ、私もこれまでの自分の人生や今後の期待を糸で作るとどうなるんだろうと考えさせられました。

些細なことでも日々感じたことを見逃さずに、自身のものとして受け入れて作品にする。
そんなまほさんの心の豊かさに改めて惹かれる展示です。

展示は3月22日(日)まで。
お見逃しなく!


作家情報
Instagram▶︎mahochi.pa

[使用スペース EAST 301,302,303,アートコーナー3F] 

staff Hiyori