奪回
2026/03/13 – 03/15
[WEST 1-D]

4038さん、のんれむさんの二人展が開催されました。
展示の様子をご紹介いたします。

4038

自身と向き合うために制作をされている4038さん。
人間の顔、手や指に焦点を当てた作品が印象的。その表情や手の動き、仕草に自身のことを表現しているようで、作品1点1点から様々な心情を探ってしまいます。

悲しい、切ない、怒り、その先にあるやるせなさやどうしようもない虚無感までも作品から感じることがあり、4038さんの感情は4038さんだけのものだけれど、作品に共感をしたり、それで救いを得る鑑賞者もきっといるのではないでしょうか。

4038さんの描かれる絵は迷いのない線が特徴的ですが、こちらの作品は大胆にも人物の上から絵の具を落とし、人物の存在を消すような表現にドキッとさせられました。

自信と向き合うための創作として活動されている4038さん。
向き合うというのはきっとポジティブなことだけではなくて、苦心することもあると思います。それでも制作を続けて自身と向き合い続ける4038さんの真剣さには、毎回ハッとさせられます。

4038さんの作品は、人間の内側のずっと深いところにある複雑なものまでも汲み取るように表現され、それらの作品を観ると4038さんの心に触れられたような気持ちにもなるのです。

この作品は、本展示のメインビジュアルの絵に描いた手と似ているから持ってきたと教えてくださりました。
「奪回」という、強いワードを用いた本展示のタイトルですが、「絵を描くことを楽しむ気持ちを奪回したい」という前向きな気持ちでつけたのだそう。
4038さんが楽しんで描かれた作品を今後観ることが楽しみです。


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のんれむ

「高嶺のあの子を描く」のんれむさん。
柔らかくて上品な白色が印象的で、まさに高嶺のあの子たち。

お洋服や髪の毛の流れが美しく、その女性らしさにうっとりします。

レースや布を直接重ね、さらに厚く塗られた絵の具。その奥行きのある華やかな雰囲気に心が惹かれます。
どこまでも繊細で、柔らかくて、可愛くて、でも触れられない高嶺のあの子。

静かで穏やかで、緊張感もあって。
顔をこちらに向けてなかったり、表情が読めなくてもつい惹かれてしまうような手の仕草やポーズ。
そのひとつひとつににも意味があるようで、でも彼女たちは手の届かない存在だから心の内まで覗けなくて、そのもどかしさすら愛おしく感じる作品群でした。

X▶︎@N0NR3M
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限られた色数と、表情を見せない人物たちは、4038さんとのんれむさんの作品に共通しています。
お互いの作品が向き合うように展示された空間にいると、人物の心情について深く考えさせられるようでもありました。

展示は3月15日(日)まで。
お見逃しなく!

[使用スペース WEST 1-D] 

staff Hiyori