花明かり
2025/02/06 – 02/09
EAST102

大豆生田有紀さんによる伝統技法を用いた人形の展示がおこなわれています!
可憐で繊細な人形は見ていて心が落ち着きます🌸
今回が初めての個展という大豆生田さん!✨
そんな記念すべき個展を拝見させていただき、作品に対する想いや実際の制作方法などをお話ししていただきました!

展示会場でまず目に飛び込むのはこちらの可愛らしい人形たち!
左の作品は大豆生田さんが初めて作った作品で、なんと制作期間は約1年・・・!!
とても丁寧に制作されており、ご自身でもお気に入りの作品だそうです✨
近代的で可愛らしいデザインですが、見ているとどこか懐かしい気持ちにもなります☺️

右の作品はとても可愛らしいリボン柄の着物を着ています👘
リボンの柄は細かく繊細な作業のため、難しかったとお話ししてくださいました・・・!

こちらの作品たちは伝統技法である「木彫木目込(もくちょうきめこみ)」で制作されています。
桐を彫刻刀で人形の形に彫りこみ、その上から何層も胡粉(ごふん・ハマグリやカキ、ホタテの貝殻を焼いて作った白色の顔料)を塗り固めます。
さらにその上から顔などの細部を細い筆で丁寧に描きこんでいくそうです!
また、着物や洋服など布部分は「木目込(きめこみ)」という技法で作られており、なんと江戸時代から伝わる技法とのこと!
はるか昔からずっと受け継がれている技法を現代でも引き継ぎ、作品として残していくのはとても素晴らしいなと感じました✨

もともとお祖父様の代から雛人形職人さんの家系で生まれ育った大豆生田さん。
雛人形の作り方を学んでいくうちに、「もっと多くの人に日本の伝統や人形について知ってほしい!」という思いから、雛人形と同じ技術を用いて新しい人形制作をスタートしたそうです!
そんなご自身の想いや夢をお話ししてくださる大豆生田さんのキラキラとした目がとても印象的でした☺️✨

人形作品以外にも、伝統技術の「木目込」を用いた壁掛け作品の展示や、「胡粉(ごふん)」を塗り重ねて固め、彫刻して模様を描いた作品の展示もあります!
どの作品も和を感じる素敵な作品となっていますよ✨

大豆生田さんが在廊している時間では人形に込めた想いや伝統技法についてのお話しを聞いたり、運が良ければ今まさに制作真っ只中の雛人形の制作過程を見ることができる可能性も・・・!!
(私も実際に拝見させていただき、初めて見る制作途中の雛人形に思わず感動してしまいました・・・✨)
木でできた人形はとても温かみがあり、より作家さんの想いを感じることができます!

さらに展示会場では、実際に雛人形が着ている着物生地で作られた羽織を着用する体験もできるそうです!💕
なかなかできない体験ですので、ぜひ展示を見にいらした方は一度羽織ってみてくださいね👘✨

今回の個展を通して今まで知らなかった制作方法、そして大豆生田さんの作品に対する想いをたくさん聞くことができました!
普段なかなか触れることのない伝統技法についても知ることができ、とても貴重な経験になりました✨
展示を通してより多くの方に伝統技法や人形についてもっと知って欲しい!という想いを感じる素敵な個展でした🌱

会期は2/9(日)までです!
ぜひ足を運んで素敵な伝統工芸作品に触れてみてくださいね👣

[出展者情報]
大豆生田 有紀
Instagram▶︎@yukihinadoll

[使用スペース EAST 102]

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staff Miyuu