せいかつが,いろどりを,にちじょうが展
2024/11/25 – 12/01
EAST 204
明治学院大学 図画工作・美術教育ゼミに所属する3人による卒業展覧会が開催されました。
展示の様子を写真と共にご紹介します!
現在大学4年生の3人は卒業論文のテーマとして「アイデンティティや自分自身について向き合いたい」という共通の考えがあり、今回の3人での展覧会を企画しました。
スペースに入るとまず右手の壁にずらっと田口遥香さんの日記が並んでいます。
しかしよく見ると、ペンで書かれたものではありません。
雑誌などの文章の一部を切り取って組み合わせ、日々の出来事を綴っています。
田口さんは他者とのコミュニケーションのなかで「他者の言葉」にとても影響を受けてしまうことで、「自分の言葉」を疑ってしまったり、自分の考えがないのではないか、という自信のなさが生まれていることに気がつきました。
そこで、「他者の言葉」を切り取ってコラージュし、再構築して「自分の言葉」を紡ぐことをテーマに今回の日記が制作されました!
制作をするなかで田口さんが考えたことを記した「制作記録」も読むことができますので、ぜひ手に取って展示と照らし合わせながら見てみてくださいね!
こちらは川原遼さんの展示です。
川原さんの大学生活において「ファッション」とは、自分のアイデンティティであり、心を支えてくれたもの。
4年間の集大成となる卒業制作ではそんな「ファッション」と向き合い、着なくなってしまった服を組み合わせて新しい服を作っています。
これは、リサイクルに近いようにも思えますが、価値を上げることを重要視するアップサイクルという考え方なんだそうです!
もともと洋服作りをしていたというわけではなく、今回の制作にあたってミシンを購入したとのこと!
制作中に考えたことをまとめた「制作記録」も読むことができるのですが、試行錯誤し、ときには苦戦しながら制作に取り組んでいた様子がよくわかります。
さまざまな生地が合わさって世界に一着だけのとてもユニークで素敵なデザインの洋服へと生まれ変わっています!
こちらは鈴木海来さんによるワークショップです。
自身の受けてきた図工教育において、正解探しの風潮を感じ、自分の表現がうまくできなかった経験のある鈴木さんは、
互いに認め合って自由な表現ができる環境があればいいなと考えたことをきっかけに今回のワークショップを実施しています!
テーマは「自己紹介グッズを作って自分を再発見しよう!」
テーブルに広がるさまざまな素材に触れながら自分自身を表現することで自身を振り返り、自己理解を深めることを目的としています。
いろんな柄の布やカラフルな糸、テープ、パールやピンなど多種多様な素材がありました!
これらを自由に組み合わせて自己紹介グッズを作ります。作るだけでなく他の人が作ったものを見るのもとても楽しそうですよね!
3人のinstagramにてワークショップの時間や展示についての詳細を見ることができます!
また、展示準備の様子なども載っているのでぜひ覗いてみてください👀✨
会期は12/1まで🌈
[使用スペース EAST 204]
Staff Hina